ウィザード×ウィッチ 第一話

─召喚─



朝から 慌しく走っている少年がいる

少年の名前は『八神サク』
こんな時間帯なのだからおそらく。
いや絶対遅刻しそうになって学校へ向かってるに違いない。

ともかく彼は必死なようだ。

やっと学校が見えてきた・・・・  が  当番の先生が門を閉めようとしているのが見えた

そして更に必死になり・・・・

「ちょっとまったぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

この叫びと同時にサクは門の上を飛んだ・・・・・と思ったら 思わず足を引っ掛けてしまい

あっけなく地面へ落ちてしまった

「・・・・・・・・・・・・・・・」

先生はサクの方をしばらく見ると何事もなかったかのように後ろを向いて校舎の方へと歩いていった

「・・・ってシカトかぁぁああぁぁぁあぁ!!!」

サクは鼻血を出しながら先生に向かって叫んだ。

あきれたように先生が振り向き・・

「・・・あのなぁ・・・ 毎朝毎朝遅刻して しかも顔面ぶつけて鼻血ブーの遅刻魔さんにいちいちかまってられるのかね八神サク君??」

「・・・う・・」

「さっさと起きて教室入りなさい。授業もうすぐだ」

先生はこういってまた後ろを向き校舎の方へ歩きだした

さっきのお返し・・とばかりにサクはこうつぶやいた



「独身のくせに・・・・」



あくまで聞こえないようにいったのだ。が。

先生は横たわっているサクのすぐそばに来て

サクを見下ろしていて不気味な笑みを浮かべていた。

そして・・・職員室 という所に強制連行されたのだ。







「アレが・・・伝説のウィザード・・・・」

空からサクを見つめる者がいた。

 

 

 

「へぇ〜〜〜それで職員室で説教されたわけだ。」

「・・・・ぉぅ・・・・」

朝の出来事はもう終わり 体育の授業をしていた。

「お前もやるよなぁ もう何回遅刻してるんだ???」

「分からん・・・・かなりだと・・」

「明日も遅刻かなぁ〜〜!?」

 

当然クラスのみんなに朝の出来事が知られてしまい サクは笑い者にされていた。

もう慣れてしまっているようだが。

 (あ〜ぁ かったりぃ・・ 体育・・ サッカーか・・まぁあんまボールこねぇよな)

とサクはボーっとしていた。 そう考えていた直後サクの方へボールが向かってきて

サクは我に返りなんとかボールをよけることが出来た。しかし

ボールをとってくるはめになってしまった。。。

 

(あぁ〜・・・めんどくさ¥・・・) こういうときに限ってボールは遠い方へいってしまう・・と

つくづく思った・・・  

歩いてとりに行くわけにもいかないので小走りで ボールがある人気のない影の方へいった。

そこは雑草ばかりが生い茂り なんとも足場の悪いところで ここから運動場が

あまり見えなくなっていた・・・

やっとそこへ辿り着いた(?)サクは はやばやとボールを見つけ

運動場へ向かっていこうとした・・・・その瞬間

『伝説のウィザード!!!』

 

なにか耳元で声がした・・サクは驚きあたりを見回したしかし何も・・虫さえもいなかった

疑問を抱えたままサクは運動場へと向かおうとした・・・

 

『・・伝説のウィザード!! ・・わが国 「セイゼント」を ・・救ってくれ!!』

 

「・・な・・なんだ!?」

声だけが耳に聞こえなにか不安を感じた・・・空耳・・・ではない・・ようだ

「?・・・ぅ・・うぃざーど・・?・・・セイゼント?・・・ な・・なんなんだ?・・・」

サクは何もかも良くわからなくっていた・・・

ただ混乱しているしかなかった・・・・

 

と その時

地面が光りだし円を描き 凄い勢いで風が噴出した

「・・・・!!!!!!!」(な・・なんだ!!!!?)

状況が分からずまま ただ身を寄せてるしかなかった

次の瞬間サクは驚いた・・・

円の中に自分が引きずりこまれていっているのに気づいたのだ

(引きずりこまれる!!!!!)

そう思ったサクは必死に抜けようとした・・・が・・びくともせず

ひきずりこむ力の方が強く何も抵抗できずにいた。

風の勢いは増し とうとうサクは地面に引きずりこまれてしまった・・・・・・・

 

光っていた円はあとかたもなくなり風も落ち着いた・・

 

そこにはサッカーボールが残っただけだった──・・・

 

 

 

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