ウィザード×ウィッチ 三話

 

怪物はいまだ村を破壊し続けていた。 奇妙なうめき声とともに。

サクはただ恐怖におびえながら その怪物を見ているしかなかったのだ。

「早く!!安全な場所へ逃げるんだ!!!早く!!」

村長のロジックは焦りながらもその場を仕切っていた。

そして人々は安全な場所へと逃げた。

(やばい!オレも逃げないと!!)ワンテンポ遅れてサクは気づいた。

が その時サクは 怪物と目が合った。 

サクは おびえた。すぐにでも襲い掛かって来そうな怪物と目が合ったからだ。

その時怪物は家や木々を破壊するのをやめた。するとサクの方を向いて

【・・・ お前・・伝説のウィザードだな・・・・】

怪物が言った瞬間騒々しかった辺りがより騒々しくなった。

「で・・・ 伝説のウィザード!?!?」 人々は騒ぎ始めた。

何がなんだか全然わからずサクは 恐怖と困惑を一度に抱いていた

「・・な・・?で・・伝説のうぃざーど? な・何それ」

サクが疑問を抱いてるうちに怪物は呻き声をたてながら

【・・・伝説のウィザード・・・・・ 殺す!!!!】

ゴォッ・・!!

凄い音とともに 地面に穴が開いた

(・・・!? あ・・あなが・・・・) 何とかよけれたサクは思わず腰が抜けてしまった

(オレ・・・あの怪物に狙われてる!?)

考える暇もなく また怪物は サクを襲い始めた 

ドンッ!!!  「ぬわぁぁ!!!」

バキッ!!  「ヒィイィィ!!!」

一向に怪物はサクを狙ったままだった  

サクは逃げようと思い 一瞬のすきに 怪物の横を通り森のほうへ走っていった。

怪物もそれに気づき サクを追いかけ始めた。

「うわぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ!!!来んなーーーー!!!」

恐怖に怯えながらも必死にサクは森の方へ逃げていった。

怪物とサクが森のほうへ行き 残された人々はまだ騒々しかった。

「そ・・村長・・あの子が伝説のウィザードって・・・・」

「あぁ・・・」

(ならば早く目覚めなければ!!サク!! 気をつけろ!)

ロジックが焦りながらも祈っていると サクは森のほうへ消えていった・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

どれくらい走ったのだろう。サクは森の深くで走っていた。

息が切れながらも必死に走っていた。 まだ 怪物がまだ追って来ているのだ。

(くそ・・・まだ追ってきやがる・・)

もうそろそろ体力の限界だった・・ヘトヘトになりつつ逃げている

【・・いつまで走っているんだ小僧・・】

この言葉に対してサクはなんの返答もしなかった

【ちょこまかちょこまかするな・・  】

そういって怪物は 変な呪文のようなものを唱えながら手に何か炎の玉のようなものを溜め始めた

【これでどうなるか・・思い知らせてやる!!!  死ねぇ!!!】

怪物はその炎の玉をサクに向かって放った

(!!や・・・やべぇ!!・・)

 

ドォォォン!

 

大音量とともに煙がたちこめた。

サクは 炎の玉をくらい服が破け全身血だらけになってしまい 木によっかかった。

「くっ・・・・ 」(やべぇ・・・動けねぇ・・・)

逃げようと思ってはいるのだが全然体が言うことを聞かなかった

怪物はさっきより近い位置に来て

【所詮伝説のウィザードもこの程度か。ふ たいしたことはねぇ】

(だ・・から・・なんだよ・・伝説のウィザードって・・・・)

思っただけで声にはならなかった。 

【フン・・これでとどめをさしてやるよ・・】 そういってまたさっきと同じ、いやさっきより威力の増したような炎の玉を手に溜め始めた。

(う・・・ やばい・・・ ・・俺こんなとこで死ぬのか?)

とその時 サクの耳に何かが聞こえた

『伝説のウィザード!!聞こえるか!!』

(なんだ・・・?なんか聞こえる・・誰・・)

この声は聞き覚えのあったこえだった・・ そう ボールを取りに行ったときにも聞こえた声だった!

『お前はもうすぐウィザードとして目覚める!!そうしてあの怪物を倒すんだ!』

(・・・ウィザード?それは一体なんだ?)・・

すると怪物がさっきより威力の増した炎の玉を投げつけてきた

【死ねぇ!!!!】怪物は叫んだ

もの凄い音と共に炎の玉がサクのほうに向かってきて それと同時に

サクの胸が高鳴り 

その瞬間どの音よりも大きく 

『目覚めよ!!伝説のウィザード!!!!!』

と サクの耳元で聞こえた

 

ドォオオォン!!

 

そこが爆発したように光った。そして・・

森の木々は跡形もなく荒地と化した。

サクの姿がないことにきづいた怪物は 不気味なうめき声をあげ

【クックックッ・・・  伝説のウィザードもこの程度か・・・】

そうして怪物は 歩きだそうとした・・・ すると・・

 

「───・・ おい・・ どこを見ているんだ?」

怪物の後ろから声がした振り返ってみるとそこには

何か杖のようなものを持ったサクの姿があった。

それをみた怪物は 一瞬驚きながらもすぐに現状を悟った。

【お前・・伝説のウィザードとして目覚めたんだな・・ 】

サクは怪物をにらんでいた

(この気持ちはなんだ・・・ なんか さっきより安心してる・・・何か希望がわいてくる・・・)

さっきの困惑した気持ちとは裏腹になぜかこの杖を持ってると安心し希望がわいてきた

この怪物を倒せる・・・という希望だ。 

【まぁそのほうが楽しいからな・・】

そして今度はサクに直接襲いかかってきた。 

サクはそこから一歩も動かず 手に持っていた杖を前に掲げた

この杖が何かを導いてくれるそんなかんじがした

「・・よくもいままでやってくれたな。  くたばれ!!!」

すると 杖のから物凄い波動が怪物の方へ放たれた。

あたり一面が光に光った。

【ぐあぁあぁあぁぁぁああぁぁ!!】

それを直に喰らった怪物は 苦しそうな声をあげながら 跡形もなくなった・・

光と風がやみ サクは

「・・・・倒せた・・んだ・・・・」

(俺が・・・やったのか・・・?)

疑問を抱いたが考える暇もなく その場に倒れこんだ。そして

いびき を掻き始めた。

 

『ふ〜・・・目覚めてくれてよかった・・・ 

      ウィザード・・これから大変になるが・・この国を救ってくれ』

その影はそっと空からサクへ近づいていった。

 

 

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■こめんと□□□□□□□□□□□□□□□□

 三話読んでいただいてありがとうございます。 だんだんテンポ悪くなってきていますね(汗)

やっとサクがウィザードとして目覚めました。ってかもっと早く目覚めてもよかったか・・・(汗

これから・・・ と最後に言っていたので今後とも飽きずに書いていきたいと思います。

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