ウィザード×ウィッチ 六話

 

 

「取り合えずサク・・・ 服何とかしねぇ?」

リックが空中に舞いながらサクに言った。

その言葉でサクはその場で止まった。

そこで自分の服装を見たのだ、考えてみれば学校の体操服だったしその上ぼろぼろだったのだ

「あ・・そうだ・・っつーか何もできねぇんだよ」

「あーそうだろうと思ったよ・・・」

そういいリックは空中から地上へ降りて両手を合わせた。

「召喚魔法!!」

叫んだ瞬間リックの回りを光の円が包んだ。同時に強力な風が噴出した

しばらくたつと光がサクの体を覆った。

その光はだんだん・・・だんだんとサクの体に入っていくように消えていった。

光で目を開けていられなかったサクは目を開けた。

と同時に驚いた。

見慣れた紺色のズボン。ブレザー。赤いネクタイ。

そう・・・  制服だったのだ

 

「おぃコラ!!!何で制服なんか着させるんだ!」

「まぁ落ち着け。  ソレが今一番サクに合ってる服だから召喚されたんだろう」

サクは止まった。そういえばそうだ。

毎日この制服を着て登校しているし

体育以外では、校内でも着ているものだった。

この制服が何より今のサクにとって一番着慣れているものだったのだ。

「まぁ いいか、 体操服よりマシだし」

「そうそう。」

そうしてリックは宙に舞い上がり、

サクは止めていた足を再び動かし始めた。

「あ。そうだリック。」

今度はサクが問いただした。

「これから俺はそのラッシュってヤツを倒す事になるわけだけどそのラッシュはドコにいるわけ?」

「あー・・・ ソレが分からないんだ。」

この言葉にサクは驚愕した。 

「は!? 分からん?!  何でだよ!」

「あのな・・・ラッシュは闇の魔法使いだしな・・。それほどの力を持ってるんだ

   そんなすぐに居場所が分かったらこっちだって苦労しないぞ?」

ソレもそうだ、闇の魔法使いだってそんなにバカではない。

居場所が分かっててすぐに倒される闇の魔法使いなんて相当のアホである

 

「つーことはさ・・・・  旅をしながらラッシュの居場所の手がかりを探すと?」

「うんそういうことだな。」

「はーーーー・・。」

サクは大きなため息をついた。 少しでも良い手がかりがあれば元の世界に

帰れるのは近くなるはずだったのに、期待はずれでがっかりとした

「ま。先は長いってことだな」

それに追い討ちをかけるかのようにリックが嫌みったらしく宙から

サクを見下ろしながら言った。

「お前・・・結構生意気だな」

「ははは〜〜」

リックはそう言われると少しサクから離れて上昇した。

「よし。俺の魔法で突き落としてやる」

少しばかりふざけた笑みを浮かべながら右手に持っていた杖をリックに掲げた

「喰らえ!!!」

しかし声の大きさとは逆に杖からはホコリさえも出なかった。

「あり?・・・」

それに少し驚いたサクは掲げていた杖を下ろし、杖全体をこすったり叩いたりした

ソレを見たリックは一気に下降し サクの頭を蹴り飛ばした。サクは地面に転げ落ちた

「バーカ!!必要ないときには魔法は発動しねぇんだよ!!」

「うっそー??!」

蹴られた頭をおさえサクは地面から体を起こした。

「つーかサク・・・・ 魔法のことわかってないみたいだな。

説明するから。ちゃんと聞けよ?」

そういってリックは体勢を立て直し、サクと目が近いくらいのところまで上昇した。

「魔法にはいくつか種類があるんだ。

1つは、サクが使った攻撃魔法、名の通り攻撃用の魔法だ

この攻撃魔法は火であったり水であったり風であったり。つまり自然の力を利用する魔法だ」

頭を少しなでながらサクは聞いている

「2つ目。防御魔法。コレも名の通り。相手の攻撃を防御する魔法だ。

防御魔法も、自然の力を利用する」

「そして3つ目。召喚魔法 コレはどんな魔法か・・わかるか?サク」

「ぇ・・・・と・・・・  なんか人やものを呼び出す・・・つーかつれてくる魔法?」

「そうそう!ご名答。 これまた名の通り

呼び出したい物や人をこの魔法によって自分のいるところに呼び出す。という魔法。」

感心しながらサクはリックの話を聞き入っていた。

「じゃぁさ!リック。俺にもその召喚魔法できんの!?」

少しばかりサクの目が輝いて見えた。と同時に少し幼稚に見えた

「うーんっとなぁ・・まぁ出来ないこともないが今のお前だとムリだな。

まだウィザードとして目覚めたばっかだしな〜〜」

そうまたイヤミったらしく宙へと舞い上がった。

「リック! ぉぃコラァ!!イヤミったらしく言うなよ!!なんかムカツク!」

リックは未だイヤミったらしく笑っている。ソレをみたサクは地団駄を踏んでいた。

 

その時だった。近くの草むらから草を掻き分けるような音が聞こえたのだ。

その音にすぐさまサクは反応した。

リックもそれに反応し、サクの方へ下降した。

「リック・・・妖魔!?」

鋭い目つきで草むらを見ていたサクがリックに問いただした

「わからない・・・・  サク気をつけろよ・・。」

そういわれサクは杖を両手に持ち、音のする方向へ杖を向けた。

しかし草を掻き分ける音は途中で急に止まった。

サクとリックは目を見合わせた。  

「リック・・俺見てくるわ・・・」

そういって サクは音のやんだほうへと足を運んで行った

「気をつけろよ・・」

ゆっくり・・・・ゆっくりと足を運んでいくサクにリックは小声で言った

心臓が高くなった。 そうして一歩一歩音のした方へ足を運んでいった

遂に手の届くところまで足を運び、そこで一回止まり

杖を右に持ち直し。 そして 思い切り草を掻き分けた。

「・・・・・・・・・・・・ぁ・?」

一瞬心臓が高く鳴った。 妖魔でも動物でもなんでもなかったことに驚いた。

サクが目にしたものは

目をつぶって服や体がぼろぼろになって倒れている  

1人の少女の姿だった───・・

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□コメント■■■■■■■■■■■■■■■■

 

ウィザード×ウィッチ:6 読んでいただきましてありがとうございます!!

いやー・・・ちゃんと6話書けてよかったっす・・。  あんまっていうか全然

ねたが思い浮かばなくて何気なく焦っておりました。

取り合えずまぁ・・・・お・・・多めに(駄目じゃん

っていうか ウィザード×ウィッチの感想がほしいです・・・ 参考などにほしいので・・・

んでは・・・ 出来れば感想お待ちしております。

7話も 多分(?) 頑張ります。

読んでいただいてありがとうございます

 

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