ウィザード×ウィッチ 七話

 

 

暗闇の中で黒く身をまとった男がいる。

その男は椅子に座り足を組みなにやら水晶玉を眺めていた

「・・・・ノクターン」

その言葉を発した瞬間男の前に竜巻が起こりそのなかに1人の女がひざをついていた。

「お呼びでしょうか・・ラッシュ様。」

「ウィザードは目覚めたが、ウィッチはまだ目覚めきっていない。ウィッチの始末をお前に命じる」

「はい。 分かりました。私にお任せを。」

そういって女は竜巻と共に颯爽とどこかへ消えていった。

椅子に座った男は不気味な笑みを浮かべている。

 

 

「ぉぃ!!リック。どうするんだ・・・・妖魔じゃなくて女の子だ・・」

サクがひざを着きながら茂みのなかでぼろぼろになって倒れている少女を見ながら

飛んでいるリックに言った。

少女は、茶色い髪に、白色の服にスカート、スカートには花の模様があった

「と・・・とにかくどこか休める場所に行かないと・・・ここじゃ危険だろう」

「ぉ・・ぉう  分かった・・じゃぁ 村に行くしかねぇな・・・」

そういってサクは杖をリックに持ってもらって、少女をおぶった。

そしてしっかり落ちないように少女をおぶさると村のほうへ向かっていった。

「なぁ リック・・・ この子なんかあったのか?」

村に行きながらサクがリックにたずねた

「なんか・・・分けありのようだな。」

鋭い目でリックは少女を見ると少しばかり早く前へ飛んだ。

 

村に着くと人々は、家の修理や、樹木の整備などを手際よく行っていた。

「あ。お〜い!サク!!」

その聞き覚えのある声にサクは耳をすぐ傾けた。声の主はこの村の村長ロジックだった。

「あ!! ろ・・ロジックさん!  」

ロジックは持っていた金づちと口にくわえていた釘を地面に置き、サクの方へと走ってきた

しかし、1mほどサクに近づいたところで急に表情を変え足を止めた。

「うわ!!  な・・・ ぬ・・ぬいぐるみが飛んでる!?」

ロジックは、飛んでいるリックを凝視していた。リックは鋭い目でロジックを見た

「あ・・・・っとロジックさんこれは俺の使い魔・・・なんです」

サクはリックに初めて会ったときを思い出した。自分と同じ事を言ってるのに気づき、少し笑えた。

「なに笑ってんだよ。」

サクの耳元で暗い声がした。リックがサクの真横で暗い顔をしていたぬいぐるみなどといわれ少し複雑な心境のようだ。

「ぁ〜 使い魔かぁ・・へぇ〜  ってそれよりサク、その負ぶってる女の子一体誰だ?」

「あ」

 

リックとサクが声をそろえて言った。ソレと同時に目を合わせた  本来の目的を忘れていたのだ

「あのロジックさん。この子森の中にボロボロになって倒れてたんです。それで森の中だと危険だと思うので

村につれてきたんですが」

「ほぉ〜。」

そういってロジックは、サクの方へ近づき、ボロボロになって目を閉じている少女を見た。

「・・・・ 何かあったみたいだな。よし。俺のうちで休ませておきな。」

ロジックはサクの肩を軽く叩いた。

「あ。ありがとうございます」

サクはお辞儀をし、リックと一緒にロジックの家に小走りで向かった。

 

ロジックの家に着くと、大きないすに布を敷き、その上に少女を寝かせた。

サクは大きなため息をつき、横にあったいすに勢いよく腰掛け少女をみた

「あぁ・・・なぁリックこの子服も体もボロボロなんだけど・・どうしよ」

「あ。OK。大丈夫だ。」

そういってリックは、少女の横に立つと、両手を少女に向け、目をつぶった。

「治癒魔法!!!」

そう叫んだ瞬間少女の周りが光り、風が少女の体を包んだ。

その風が少女のボロボロになった服を綺麗に元通りにし、傷だらけの体も綺麗に治した

そしてその風は、だんだんと消えていった。

「ぉぉ!すげぇ!」

サクが感動した。が少し疑問を抱いた

「なぁリック。これってどんな魔法?」

リックがソレを聞くと、何かを思い出したかのようにサクの方へと振り向いた。

「!あぁゴメンゴメン!言い忘れてた!コレは特別魔法の中の1つ「治癒魔法」だ

人が怪我や、病気をしたときに使う治癒の魔法なんだ。」

「特別魔法?  でも何で治癒魔法っていうのが特別魔法なんだ?」

ふと疑問を抱いていたサクがリックにたずねた。

「あぁ それはな、治癒魔法は「風」の力のみを利用するんだ。

攻撃魔法や、防御魔法、召喚魔法 は、自然の力を少しずつ借りて利用する。

つまり、治癒魔法は限られた「風」という自然を使うため、特別魔法になっているんだ

ひとつの自然の力のみを借りるというのは、難しいんだよ」

サクがうなずいて聞いていた。

「へぇ〜 その特別魔法って、、、治癒魔法しかないわけ?」

間もなくまたサクがリックにたずねた

「いや。特別魔法は色々あるんだよ。その中の1つに治癒魔法があるんだよ。

だけど説明してくときりがないからまた。 まぁそのうちお目にかかれるさぁ」

「ああ・・・そぅ」

少しばかり手抜きに話を進めているリックに少々サクは気になっていたが

その時、いすに横になっている少女の体が動いたのでそれどころではなかった。

少女の体が大きく動き、ソレと同時にずっと閉ざされていた目がようやく開いた

その目は茶色の大きな目だった。少女はサクを見ると、すぐさま起き上がり身を後ろに引いた

「!!あ・・・あなた誰!?」

少女の目つきが変わり、サクをにらみつけた。

ソレを見るとサクは少し焦り、落ち着いて少女に話しかけた

「あ・・ぉ・・落ち着いてください・・。ぇぇとあなたが森の中で倒れていたので・・それでここで休ませておきました・・。」

「ぇ・・・あ・・・そうなんですか・・・  すみません   けど・・この飛んでいるぬいぐるみはなんなの?」

少女が指差した先には、リックの姿があった。

「ぬ!!ぬいぐるみじゃねぇぇぇ!!!」

リックは1日で同じ事を2回ほど言われ少し頭にきていたようだった。さくはリックのその姿を見ると少し

笑いそうになったが笑うのをこらえて、頭にきているリックを止めた。

「ぇぇと。コレは俺の使い魔。リック・クライン。一応ぬいぐるみじゃないんだよ。」

少し苦笑いで、サクは少女にリックを紹介した。リックは少しばかり不機嫌な顔をしていた

「そして俺、八神サク。・・・・一応・・・ウィザードっていうやつらしいです」

少女がサクを目を見開いて見た

「ウィザード・・・! あなたが伝説のウィザード?  伝説は本当だったんだ・・」

「はぁ。・・・ところであなたは?」

そういわれると、少女は二人の方を向き自分のことを話し始めた

「あ。はい。 私の名前は、ニナ・アルコットっていいます。」

「あの森でなんかあった・・?」

サクがニナにたずねた。するとニナはあげていた顔を下に下げた。

そうして間をおき、少しずつ顔を上げ、口をあけた。

「実は───・・・・」

バンッ!!!

その音がしたのは、ニナが話し始めようとした瞬間だった。

音がしたドアのほうを見ると 1人の女性がドアの前に立っていた。

「あ〜いたいた♪」

女性は金色の髪で、黒いマントに黒い水着のような服、いかにも薄着をしている。

その紺色の瞳でサクたちを見ていた。

「お前誰だ!!」

サクが金髪の女性を睨み付けながら叫んだ。

すると女性は、不気味な笑みを浮かべ腕を組んだ。

「フフ・・。 あなたね、伝説のウィザードって。まだまだ子供じゃない。

私の名前?私は、ラッシュ様のしもべ、ノクターンよ。」

そういってサクを見た

「!!!な!  ラッシュのしもべ!?」

「ああ敵だぞ・・サク・・。」

リックも鋭い表情になっていた。ソレをみたノクターンは声をだして笑った

「ハハハ・・・。そんな怖い顔しなくてもいいのに。嫌な子

だけど私はそのお嬢さんに用があるの。」

ノクターンがそういってニナを指差した。しかしニナは何のことか分からず、ただ焦っていた

「ど・・・どういうことだ・・?」

サクがノクターンに尋ねた、しかしただノクターンは不気味な笑みを浮かべているだけだった。

緊張したオーラが、村長の家全体を包んだ・・。

 

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■コメント□□□□□□□□□□□□□□□□□□

なんとか書き上げれました。ウィザード×ウィッチ:7  今回は森の中で倒れていた少女ニナの話でした。

さぁ〜最後に出てきた謎の女性、ノクターン・・。彼女の目的は一体なんなんでしょう・・・・

取り合えず・・・文章構成&設定おかしくなってきてますが・・・・ごめんなさい。多めに見てくださいね(ォィコラァ)

さぁがんばって8話書きますよ!!おっしゃぁどんとこい!(言うだけ言っとく

 

それでは、7話読んでいただいてありがとうございました。また8話も書き上げたら是非読んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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